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じれったい・動かしにくい、そんな麻痺側をなぜ動かさないといけないの?
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リハスタジオ アメイズの樋口です!
今回のテーマは『じれったい・動かしにくい、そんな麻痺側をなぜ動かさないといけないの?』です。
『脳卒中を患い、半身麻痺になってしまった…。』『麻痺側は動かしにくくて、非麻痺側ばかり使用し生活している…。』『リハビリしているけど、麻痺側ばかり動かされてじれったい…。』そう感じている方は多いのではないでしょうか?
麻痺側を動かすリハビリは『絶対にやった方が良い』!
脳卒中になる原因はテレビや医療機関からの情報が多いと思います。ですが、脳卒中になってしまってからの情報って『リハビリ頑張りましょうね!』とか『動かさないと硬くなっちゃいますよ!』とか大雑把なことが多いと感じます。それには損傷部位、症状、予後、それぞれ個人差がありどこまで回復するか、はっきりと断定しにくいからだと思います。
『回復するかわからないならリハビリもやる意味ない…』決してそんなことはありません!!
結論から言うと麻痺側を動かすリハビリは『絶対にやった方が良い』のです!
なぜ、『絶対にやった方が良い』のか?
脳の機能から根拠を説明します!
脳には『脳梁』と呼ばれる場所があります。左右の大脳半球をつなぐ太い束で、左右の大脳皮質の間で情報をやり取りしています。この脳梁を介して左右相互に抑制しあい、均等に働けるように調整し合うという特徴があります。
例えばどちらかの脳が損傷を受けた場合、損傷を受けていない脳が余計に頑張ってしまい、損傷を受けた脳の本来の力を抑制してしまうのです!(損傷を受けた脳に対して、もう働かなくていいよと気を遣う)
実際の場面でいうと、非麻痺側ばかり使用して生活していると自らの脳の機能によって、麻痺側はどんどん使用できなくなるということになります!言い換えれば、麻痺側を動かす練習をしないと絶対に良くはならないのです!
お気付きでしょうか?これが『リハビリ頑張りましょうね!』『動かさないと硬くなっちゃいますよ!』の一言に込められているのです。その一言だけでは伝わりませんよね。
『やる気』『目的』を持ったリハビリを!
私が脳卒中のリハビリで一番大事だと思うのは、ご本人様の『やる気』だと思っています。
動かしにくい麻痺側を『じれったい』『本当に動くようになるのか』『なんで麻痺側ばかり動かさないといけないの』と思いながら『やらされる』リハビリより、『少しでも良くするために麻痺側を動かそう!』『頑張って少しでも動かす努力をしよう!』そう思いながら目的を持ってリハビリを行う方は改善が少しでもみられていると感じます。
ご本人様の『やる気』があってこそ私たちのサポートも最大限に活かせると思っています。『なぜ麻痺側を動かさないといけないのか』を理解していただき、『やる気』『目的』を持って私たちと一緒に頑張りましょう!!
リハスタジオ アメイズ 樋口